相談する
U・Iターン就農の相談窓口を担うしまね農業振興公社は、ホームページ(HP)内に人工知能(AI)が欲しい情報を探してくれる「しまねバーチャル就農相談会」を開設した。「AIコンシェルジュ就農しまね」が就農相談、就農に向けた情報収集、産地見学など項目から選ぶと必要な情報を選んでくれる。就農相談では、「一問一答」形式の対話型の相談にも応える。
相談で就農したい品目を入力すると、就農までの流れ、産地見学、産業体験、研修情報、移住、支援策をまとめた就農パッケージを紹介する。例えば、「イチゴ栽培」と質問すると、益田市と安来市の就農パッケージを紹介する。
パッケージは、県内のほぼ全域をカバーする18市町村で、ブドウ、有機野菜、トマト、エゴマなどおよそ20品目を用意する。県の紹介や営農状況、就農支援制度も紹介する。
同公社によると、新型コロナウイルス下で、オンラインでの就農相談や産地ツアーなどを準備して対応したところ、県内で農業体験プログラムに参加した事例が26件と例年を上回った。担当者は「最初の相談から体験へ進むまでの期間が早まっている」と話す。(島根)
岡山県真庭農業普及指導センターは農業者やインスタグラマーと協力し、真庭地域の農業・農村の魅力を伝える動画を作成し、新規就農者の確保に力を入れる。動画投稿サイト「ユーチューブ」やオンライン相談会での配信、県内外で開催される就農相談会で農業者の声を届ける。
動画は、視聴者が真庭地域に興味を持ち、職業として農業を選んでもらおうと若者が興味を引く構成にした。地元農業者がブドウとトマトの研修をPRする他、2人のIターン就農者が農業への家族の関わり方、就農前後の農業に対するイメージの変化を伝える。就農希望者が知りたい、経験した人にしか分からない、農業の魅力を分かりやすく伝える。
ユーチューブの総視聴回数は大きく伸び、新型コロナウイルス下でも、“真庭農業”の魅力発信に力を発揮している。(岡山・まにわ)