果樹生産は、日々変わる自然環境の中でも安定して果物を供給できるよう、年間を通じて絶え間なく作業が続きます。現在、日本で生産されている100種以上の果物の大部分は、年に一度の収穫に向けて果樹一本一本の性質を見極め、水や肥料を与え、病気や害虫から守るという基本的な手入れを一年間かけて行います。
産地毎のブランド化や、収穫した果物を加工品として販売する、いわゆる「6次産業化」に積極的に取り組んでいる生産者が多いのも、果樹生産の特徴です。
新規参入する場合、苗木を植えてから収穫するまでに数年かかる場合もあり、果樹のみで生計を立てる場合は2ヘクタール以上の農地が必要だといわれています。果樹に取り組む場合は、小規模での栽培と経験を積み、徐々に規模を拡大していくのが経営確立の近道となります。