就農を知る

農業を仕事にする3つの方法

新たに経営を始める

 農業経営体を起業し、独立した経営者として農業を始める就農スタイルです。農業以外の業界からこの方法で就農した方のことを「新規参入者」とも呼びます。
 栽培・管理の年間計画から一日の過ごし方までを、自分の裁量で決めることができる魅力があります。アイデア豊富な人であれば、ユニークな商品を世に送り出して農業界に新しい風を吹かすことも夢ではありません。自分の確固たる方針や実現したい企画がある人には、向いている働き方だといえます。
 一方で、農地を見つけるところから始まり、作物の選定・栽培、販路の開拓、出荷までの道筋を切り開く必要があります。また、農業機械や設備をそろえるために、ある程度の資金が必要です。こうした初期投資が必要なことから、20~30代の若い世代がいきなり独立就農に踏み出すには多少のハードルがあると言えます。
 農業技術や経営について、農業大学校等の教育機関に通ったり、行政やJAが実施する研修に参加して習得する方法があります。最近では、農地の斡旋や農業設備への補助金といった新規参入者への支援が充実した地域が増えてきています。このような支援を上手に活用することも検討してみましょう。