新規就農者
令和4年8月より、南あわじ市阿万吹上地区で農業を開始した谷秦之介さん(23)。祖父が家庭菜園をするなど、幼いころから身近に農業があったこともあって、農業高校から吉備国際大学の農学部に進学。市内の青果屋さんとのご縁もあり、卒業後は農業の道に進むことを決心しました。
現在は、周辺の生産者や農協の営農指導員の指導を受けながら玉ねぎを150a栽培し、今後は規模拡大を目指している谷さん。就農前は、農地や経営資金の確保に苦労したとのことですが、地域に若い担い手が参入したことで、今では田んぼを作ってほしい、と次から次へと依頼が舞い込んでくるといいます。一方で、まだまだ若い農業仲間が少なく、今後は一緒に農業をできる仲間を集めて、玉ねぎのみならず南あわじ市の主要品目であるレタスのほか、ネギの生産にも取り組んでみたい、と意気込んでいました。
谷さんは、「いきなり外部の者が集落に入って就農をするのはハードルが高い。まずは住んでみて、少しずつ信頼を勝ち取っていくことが大切。」と語ります。今後は、鳥獣害対策に取り組む地区の検討会にも参画していく予定とのことで、地区での活躍がますます期待されています。