新規就農者

人生の二毛作!サラリーマンから農業者へ!【兵庫県南あわじ市新規就農者紹介】

 令和4年12月、南あわじ市榎列小榎列地区で就農を開始した多田信雄さん(50歳)。京都でサラリーマンとしての日々を過ごしていた中、年齢的に働き方を考える時期となり、元々モノづくりが好きだったことから農業をやりたいと思い、南あわじ市の就農相談会に参加しました。

 相談会後、南あわじ市へ移住する前に当市特産でもあるたまねぎの収穫作業を体験しました。当初は大阪の自宅から通いで土日の作業を行う予定だったところ、体験先の農家(以下、「親方農家」という。)さんからのご厚意でコンテナハウスに泊めていただくことに。たまねぎの初収穫体験は想像以上に体への負担が大きく、「もし土曜日の作業終了後に自宅に帰っていれば日曜日の収穫体験には参加できていたかわからない。」と笑いながら語っていたのが印象的でした。

 その後、インターンシップを数回経験して南あわじ市へ移住後、親方農家さんのお手伝いから農業をスタートした多田さん。親方農家さんの耕作地の中の一筆でたまねぎとレタスの栽培を任せてもらいました。現在、レタスの収穫時期に差し掛かっている最中だそうで、「レタスの成長が自分の想像よりも早くて、収穫が遅れそうになり親方に厳しく指導されました。」と農業の難しさを早くも実感しているようでした。それでも「就農したことに後悔はない。」と力強くおっしゃっていました。

  多田さんは親方に連れられて、地域計画の話し合いにも参加しており、地域にも顔なじみが増えているようで、このインタビューの間にも通りかかった地元の農家さんから声をかけられる一コマがありました。このように地域との繋がりを強めたことで、農地や農業用倉庫など借受けることができ、農業経営としては絶好のスタートを切った多田さん。サラリーマン時代に培った経験を活かしつつ、地域の新たな担い手として、ますます期待されています。