新規就農者

魅力ある農業経営と活気あふれる地域を目指して!女性農業者の果樹栽培への挑戦【兵庫県南あわじ市新規就農者紹介】

令和4年1月から親のいちじく経営を継承した、南あわじ市志知奥の井上佐苗さん(44)(写真左)。2019年に試験的に新たにぶどうを導入したのち、この栽培が順調に進んだことから、いちじくとぶどうの二本柱で専業農家として成り立つ経営を目指しています。

 

井上さんは家族の協力を得ながら、親から継承したいちじく約7aと新たに導入したぶどう約18aを栽培しています。いちじくについては、必ず完熟の状態で収穫し、お客様に一番美味しい状態の果実を提供することをモットーにしています。はじめての挑戦になるぶどうについては、市内のぶどう生産者や普及センター職員に指導を仰ぎながら、日々勉強していると話していました。

 

また、井上さんは地域の女性農業者を集めてグループ活動も行っており、栽培管理や販売(加工等)について勉強するために視察研修に行くなど、精力的に活動しています。今後は、フルーツ離れが進んでいる子供たちへの食育活動も行い、子供たちにフルーツの魅力や美味しさを伝える予定としています。

 

周囲の農家は高齢な方ばかりで、特に果樹部門については若い生産者がいないことから、魅力ある農業経営を目指し、若い人材を取り込んでいきたいと意気込む井上さん。今後は直売や観光農園の運営についても検討を進めて、活気のあふれる地域にしていくことを目指しています。