新規就農者
埼玉県桶川市の白根怜さん(21)は3月、埼玉県農業大学校を卒業して親元就農した。祖父の金明さん(79)が代表を務める(有)Gold Mum(ゴールドマム)で、米や梨の栽培技術と知識を身に付け、ゆくゆくはスマート農業の導入や6次産業化にも取り組む考えだ。
怜さんは群馬県の農業専門学校で2年間学び、埼玉県内の農業仲間とのつながりを求め同大学校へ進学した。短期野菜専攻でさまざまな作物の栽培方法を学び、卒業研究では「栽培方法で変わるトマトの収量」をテーマに選んだ。
怜さんの就農について母の菊枝さん(48)は「職場環境を見直す意味でも、一家にとって大きな変化」と話す。怜さんのために金明さんが農機の導入や休日を取り入れた働き方に変えていくなど、家族で怜さんを支える。
怜さんは「大学校の加工実習で学んだことを生かして6次産業化を頑張りたい。ブドウも栽培したい」と夢が膨らむ。
Gold Mumは35ヘクタールで、県奨励米の「彩のかがやき」や「彩のきずな」、「コシヒカリ」など飼料用米を含む6品種の米を作付ける。
梨は30アールの圃場(ほじょう)で「幸水」「彩玉」「新高」など6品種を栽培している。
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