新規就農者

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緑肥の土づくりに力 香川県まんのう町でブロッコリーなど栽培 三好康太さん(33)

 香川県まんのう町の三好康太さん(33)は、ブロッコリーを中心に、スイートコーンとキャベツを栽培する就農3年目の生産者だ。

 三好さんは、10年ほど製造業に従事していた。祖父が高齢になり、水稲の栽培をやめると聞き、農地を人に任せるなら自分が野菜を作ろうと、2019年に就農を決意した。栽培品目は、親戚の先輩農家に相談してブロッコリーに決め、20年にJA香川県農業インターン生として、1年間農業を学び、21年に就農した。

 ブロッコリー1.5ヘクタール、スイートコーン35アール、キャベツ20アール、水稲を栽培する。作業は、家族の協力を受けながら主に一人で行う。

 昨年は、ナバナとニンニクも栽培していたが、冬場にブロッコリーの作業と重なり多忙を極め、病害や雑草の発生で思うような収穫ができなかった。今年は品目を見直し、春ブロッコリーの面積を増やして、ブロッコリーに集中する。

 就農後の経験からいいものを作るには土づくりが重要と考えるようになったと話す三好さん。堆肥や緑肥を利用した土づくりに力を入れている。緑肥として、6月下旬から7月中旬にかけて出荷するスイートコーンの残さを土づくりに活用する。

 「農業インターン生として過ごした1年がなければ、今の自分はない。まだまだ教えてもらうばかりだが、いつか人に農業を教えられる生産者になりたい。」と語る三好さん。当面は雇用を考えず、排水対策や適期の防除など栽培技術の向上に努め、秀品率の向上や安定出荷を目指している。