新規就農者
経営継ぎ収益向上めざす
帯広市大正で、畑作専業で35ヘクタールを営む福島斉さん(33)は、小麦、ジャガイモ、テンサイ、豆(大豆、小豆、金時)などを作付けしている。地元の帯広農業高校、北海道立農業大学校を卒業して就農。数年後には父親から経営を引き継ぐ予定で、日々、懸命に農業経営を勉強している。
両親と3人で農作業に従事している。共通の友人を通じ、現在の妻・美紅さん(32)と知り合い、6年前に結婚。2人の子どもに恵まれた。
やがて経営を引き継ぎ、自分の判断で農業を営むことには不安も感じるが、新しい挑戦も思い描く。現在は畑作4品中心の作付けだが、将来的に収益性の高い新規作物の導入も考える。準備として地域の新たな取り組みなども学んでいる。
福島さんはJA帯広大正青年部の部長も務める。部員は50人で、活動は新型コロナウイルス禍の前に戻りつつあり、地域のイベントへの協力にも積極的に参加する。
その一環で、青年部では農産物の消費拡大推進事業を継続している。地元の大正小学校の児童に食育事業として食の安全・安心について伝える。福島さん自身も、帯広市の「食育推進サポーター」として活動している。
子どもたちへの食育活動を通じ、農業生産にも改めて力が入る。福島さんは「ウクライナ問題や世界的な異常気象により、食料供給が不安定化している。今は国産農産物が注目されてきている。生産者として食料供給への責任を果たしていきたい」と強調する。
趣味は野球。小学校から高校まで懸命に打ち込んできた。今でも地域の野球少年団や、テレビやラジオを通してプロ野球や高校野球を応援している。
福島さんは「人として恥ずかしくない、かっこいい農業者になることが夢」と話し、歩みを進めている。
▼福島さんが農業を学んだ北海道帯広農業高等学校のウェブサイトはこちら
http://www.obino.hokkaido-c.ed.jp/
▼福島さんが農業を学んだ北海道立農業大学校ののウェブサイトはこちら