新規就農者
市の農業塾に参加
東松山市へ移住し、梨農家として新規就農した松山健吾さん(31)は、家族の協力も得ながら、梨畑2ヘクタールで「彩玉」「幸水」「豊水」などを栽培する。庭先販売を専門に、客から好評を得ている。
松山さんは、JA埼玉中央や市農業公社、県東松山農林振興センターなどのサポートを受けながら、就農して4年目を迎える。
大学卒業後、就農を目指して北海道富良野市でメロンやトウモロコシの栽培技術の習得を目指したが、厳しい環境など農業の洗礼を浴びた。
地元へ戻り、東松山市が梨畑の後継者を育てる「農業塾梨コース」に参加。1年間の農業塾を通じて本格的に梨栽培をしてみたくなり、市の農業経営塾で2年間の講習を受け、就農を果たした。
市は梨の産地だが、高齢化や後継者不足で休耕地や耕作放棄地が増えていて、後継者の育成に力を入れている。松山さんは、十数カ所の梨畑を借りて栽培を始めた。
就農前から準備をしたことと、技術指導を受けられたことが自信になった。就農支援として国から補助金が支給されたことも、前向きになれた理由の一つだという。
松山さんは「梨は、手間をかけた分だけおいしくなる。今後は、メインの品種にあきづき、甘太を加えてチャレンジしていきたい」と熱く語った。
▼松山さんが梨栽培の基礎知識や実践技術を学んだ東松山市「農業塾梨コース」のウェブサイトはこちら
https://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/soshiki/16/1494.html