令和３年９月より、南あわじ市阿那賀地区で農業を開始した山本真央さん（23）。就活を契機にアルバイト先の青果屋で経営の話を聞いているうちに、農業は儲かる産業であると実感したことから、就農することを決心しました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、大学の講義がオンラインに切り替わったことから、空き時間は農作業に打ち込み、農業の技術を磨いていた山本さん。就農地として阿那賀地区を選んだのは、他地域に比べて放棄田が多いように感じたことと、地元ということもあり地域コミュニティへの参入のしやすさを考慮してのことでした。

現在は、約１haの農地を借りてブロッコリーをメインに作付けしており、来年には規模を拡大して、阿那賀地区の気候や土壌に適しているキャベツや玉ねぎの作付けにも挑戦したいと意気込みます。また、ゆくゆくは法人化し、山本さん自身は技術指導をする立場に回ることで後継者を育成していきたいと語ります。

現在、山本さんは阿那賀地区での人・農地プランの作成にも奔走し、来月には山本さんの主催で、地域住民に向けた人・農地プランの説明会を実施する予定としています。地域の土台作りに苦労しながらも、南あわじ市には普及センターや農協など新規就農者を支援してくれる体制が整っており、やりたいことをやれてとても楽しい、と笑顔で話していました。